こんにちは、
今回は、TOEIC500点レベルの英語力しかなかった自分が、突然「通訳任務」にぶち込まれた、
リアルな地獄体験について書いてみます。
これから英語を使う仕事に興味がある人、あるいは「英語が苦手だけどなんとかしたい」と思っている人に、何か参考になれば嬉しいです。
「お前、英語できるよな?」から始まった悪夢
ある日、上司に呼ばれました。
「お前、TOEIC何点持ってるんだっけ?」
「500点です!」
「よし、じゃあ今度来る外人の通訳、よろしくな。」
「……はい??」
正直、TOEIC500点なんて「中学生英語が何となくわかる」レベル。
リスニングも早口になればさっぱりだし、スピーキングに至っては単語を並べるのがやっと。
でも、命令は絶対。
できる・できないの議論は許されません。
こうして、私は「いつもの担当」から一転、国際交流の即席通訳に抜擢されたのでした。
いきなり通じない現実
最初の任務は、施設案内。
外国部隊の隊員たちはニコニコしていましたが、いざ説明を始めた瞬間、現実を思い知りました。
彼らの英語は、
- 早い
- スラングだらけ
- 発音がネイティブすぎる
私が準備していた「This is a generator.」みたいな教科書英語は、まったく通用しない世界でした。
「Yo, man, is this up to code?」
(アップトゥコード? コードって何のことだ? 電線? 規則?)
パニックになる頭を必死で抑え、単語を拾い、身振り手振りで答える日々。
当然、伝わったかどうかもわかりません。
笑ってごまかし、相手もなんとなく笑って流してくれるけれど、内心は泣きそうでした。
精神的に追い詰められる日々
任務は1日だけじゃありません。
毎日朝から晩まで外国人に付き添い、英語漬け。
- 施設説明
- 作業指示
- 緊急対応
- 飲み会の通訳(←これが地獄)
言葉が通じないストレス。
「また何か聞かれたらどうしよう」というプレッシャー。
夜は疲れすぎて寝られず、自己嫌悪でさらに追い込まれる。
気づけば、わずか3週間で体重が4kg落ちていました。
それでも最後に得たもの
任務の最終日、外国人リーダーが私にこう言いました。
「〇〇、Thank you. You did your best.」
(ありがとう。お前はベストを尽くしたよ。)
完璧な通訳じゃなかった。
伝えられなかったこともたくさんあった。
でも、「なんとか伝えたい」という気持ちは、ちゃんと伝わっていた。
あのとき初めて、言葉だけじゃない、「伝える力」の大切さに気づきました。
まとめ:完璧じゃなくても、逃げなければ何とかなる
TOEIC500点
決して胸を張れるスコアではありません。
それでも、逃げずに必死に伝えようとしたら、人はわかってくれる。
あの3週間がなかったら、たぶん今も自分の英語にビビり続けていたと思います。
もしあなたが今、「自分には無理かも」と思っているなら。
大丈夫です。
完璧じゃなくてもいい。
伝えようとする勇気が一番大事です。
それを教えてくれた地獄の3週間でした。